絵本の世界に行きたい [娘の成長]



ミミと二人きりでいた夜のことです。
ポツリとミミが言いました。

「私、勉強、向いていない」

確かにそうかもしれません。
ミミは一生懸命勉強しています。
他の人と比べると多分、劣るだろうけど、
彼女は彼女なりに精一杯しているとパパねこは思っています。
しかしながら、結果が伴っていないのも事実です。
ミミが言うように、“向いていない”というのも
あながち外れてはいないです。


でも、その日はそれだけに終わらなかったのです。

学校、向いていない

と言ったのです。
運動会、音楽会、遠足・・・楽しいこともあるでしょうに。
それらはミミも楽しいらしいです。
でも、すぐ終わってしまう、と。


それから、まだまだ続きました。
彼女に向いていないものはたくさんありました。

そして最後には

世の中に向いていない


じゃあ、どうしたいかと言えば、

ロビン(家にある絵本の主人公です)の世界に行きたい

というわけです。


cat0102-066_m.jpg
学校で何かあったのかもしれません。
友達とうまくいってないのかもしれません。
ただ単にそういう時期なのかもしれません。


いつもなら何でも具体的に言ってくれるミミですが、
どういうわけかはっきり口には出しません。
うまく言えないのかもしれませんが。


うーん、困った。
ミミに何かがあったのは確かです。
大きなことなのか、小さいことの積み重ねなのか・・・
あるいは具体的には何もないけど、そういう考えに陥っているのか・・・


自分は何もできない。
人より劣っている。
自分なんて取るに足らない人間だ。
何の価値もない。
生きている意味なんてない。
そんな風に考えることって、成長期には誰しもありますよね。
パパねこなんて、今でもときどきそう思ってしまいます。


だからと言って、一般論で終わらせるわけにはいきません。

だって、これはミミの個人的な問題なのですから

そして、ミミは血を分けた子供なのですから、一般論ではなく、
具体的に、実質的に、何かをしてあげなくてはいけませんよね。

でも、どうすればいいのか分かりません。
ミミが何を求めているのか分かりません。

うー、困った。困った。


これが一週間前ほどの話。
今はもう大丈夫です。
多分。

しかし、いつか同じような問題が起きます。
起きなくてはならないのです。
それが、多分、成長するということだから。

しかし、成長するというのは、危険なことでもあります

獅子は我が子を谷に落とすといいますが、それが死につながる場合だってあるのですから。
冒険と危険は隣り合わせ。だからと言って、いつもいつもパッケージ旅行ばかりするわけにはいかないのです。


ミミもこれから何度となく冒険に出るでしょう。
あるいは、壁にぶち当たるでしょう。
そのとき、どうすれば良いのか・・・
ミミの問題をどう共有すれば良いのか。

それを考えるのが父親の使命かもしれません。


長々とした拙文を最後までお読み下りありがとうございました。



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スマイル

こんにちは
素敵なねこパパさんの思いに感動しました。
わたしは、子どもに関わる仕事をしています。また2人の子どもを育てました。そんな拙い経験の中で感じたことは・・・・
先日も研修を受けたばかりで、やはりと思ったことは子どもを取り巻く大人が、あなたのことを思っている気にかけてるよという気持ちがあれば、その子は大丈夫ということが、子どもが生き抜いて行けるに必要な有力な鍵だということです。
子育ては、悩みながらですよね。だって親だって初めてのことばかりですもの。手さぐりの中でもわが子を愛し、見守る気持ちがあればきっと何があっても乗り越えてくれるはずです。
小さな時は、抱きしめて、少し大きければ手を握ったり肩に触れたりとスキンシップも大事だと思います。
起きている問題が大人が出て行かなくてはならないほどのものでなければ、大丈夫いつでもパパがついているよというメッセージを普段から送り続けていればGOODだと思います。ねこパパさんは、満点パパですよ。
涙が出るほど、嬉しいパパさんの存在を知って嬉しいです^^:
お嬢さん、お幸せですね。そして絵本の中に行きたいなんて、とっても感性の豊かな子です。知的なものは、あとからいくらでも学べますが、感性は、大きくなればなるほど枯渇して行きます。

いきなり老婆心を綴ってしまいまして、失礼でしたらお許しください
by スマイル (2011-09-15 12:05) 

にこちゃん

今は多分大丈夫、とのことで、ほっと安心。
でも、こういうの言えるお父さんでよかったです。
感性が敏感で、繊細なお子さんなのかも。
なかには言えずに悩んでそのまま積み重ねる子もいると聞きます。
つまずいたときに何でも話せて聞いてもらえる存在、大事ですね。
そういえば自分の父親も、聞き役してくれましたっけ。
by にこちゃん (2011-09-15 19:42) 

サム

子供が成長していく過程では、
色々な問題が起きていくんですね。
特に自分達が子供だった昔に比べて、
色んなことが難しい時代。
小4のウチの娘も今、
色々な壁にぶつかっています。
父親として娘とどう向き合い、
どうサポートしていくべきか悩みどころですが、
家族がいる安心感を与えられれば
それでもいいのかなとも思います。



by サム (2011-09-16 00:11) 

じゅんぺい

こどもって大人が思っているほど
こどもじゃないんですよね。
うちの子達も時々、どきっとすることを
言います。

ミミちゃんの“向いていない…”は
確かに心配になってしまう発言ですが
パパに言えるんだから
大丈夫じゃないかなと思いますよ(^_^)
by じゅんぺい (2011-09-16 12:55) 

パパねこ

スマイルさん
コメントありがとうございます。お褒め頂いたようでね恐縮ですが、本当に子育てってどうやれば良いのか分かりません。手探りの中でやっていくしかないようです。スキンシップは大切なのでしょうね。言葉ではうまく伝えられないことでも、伝えられるような気がします。いえ、本当に大切なことは、きっと言葉では伝えられないのかもしれません。
迷い迷いですが、少なくともちゃんと向き合って子育てしていこうと思います。
ありがとうございました。
by パパねこ (2011-09-16 20:52) 

パパねこ

にこちゃんへ
コメント、ありがとうございます。
そうか、聞き役の人がいるって、それだけでも重要なことなんですね。
ありがとうございました。
by パパねこ (2011-09-16 20:55) 

パパねこ

サムさんへ
いつもありがとうございます。
子どもにとって、家族というのはなくてはならない存在でしょうし、
そこが安心してなんでもできるところでないといけないのでしょう。
そういう家族であり続けられるかどうか、あまり自信もないのですが・・

by パパねこ (2011-09-16 20:57) 

パパねこ

じゅんぺいさんへ
コメントありがとうございます。
確かに子どもってドキッとしたことをたまに言いますよね。
今回はとりあえず乗り越えられたようですが、
次のドキッがいつ、どんな形でくるのか、と思うと心配です。
でも、まぁ、その時は、その時か。
by パパねこ (2011-09-16 20:59) 

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